2009年 09月 13日
日本人としてのコンプレックスは無用 |
ちょうどMBAプログラムが始まって3週間。
最初の週は、ほとんどの時間がオリエンテーションとクラスメイトとのネットワーク作りに時間を費やされた。二週目からは徐々に授業が始まり、三週目までに今学期の全ての授業の第一回講義を経験した。
来週からは、いよいよフルで授業が始まる。
区切りの良いタイミングなので、この三週間の感想をいくつか。
①ネットワークに対する”頑張り”
MBAの大きな価値の一つは、クラスメート・上級生・アルムナイとのネットワーク作り。
これはこっちに来る前から解っていたため、僕もこの3週間は、とにかくここに一番力を費やした。日本人はこの手のネットワークはアメリカ人と比べて相対的に苦手だ。
ただ、意外だったことに、大半のアメリカ人も日本人の僕と同様に”努力して”ネットワークを築こうとしていることがわかった。もちろん、生来の社交性を持ち合わせ、何の努力も無くネットワーキングを3週間し続けられる人もいるが、それはおそらく学生全体の3割程度。残りの7割の学生は、”頑張って”ネットワークを築こうとしてるんだということが大きな発見だった。
例えば、あるアメリカ人の、元コンサルタントのクラスメイト。ある飲み会で結構親しくなって話し込んだのだが、彼は”Who you know is more important than what you know"の意味をコンサル時代の経験から思い知ったそう。なので、彼は、本当はあんまり大人数のパーティーに毎日出かけるのは好きじゃないが、ネットワーキングのために毎日出歩いているんだ、ということをこっそり打ち明けてくれた。
これに気づいてからは、変に入っていた肩の力が抜けて、前より自然体でネットワーキングに取り組めるようになった。
②授業中の発言に対する躊躇
授業が始まる前までは、70人のクラスメイトが、我先にとしゃべろうとすると思っていた。加えて、日本人の僕の英語は、おそらくクラスメイトの最低レベル。そんな中で、いかに発言するかが最初の学期の最大のテーマだった。
ただ、始まってみたら、意外に我先にとしゃべろうとするのは、クラス全体の4割弱だった。
残りの6割は、そんなにガツガツしていない。しかも6割の中には、もちろん英語がNativeではないことが障壁になっている人も多くいるが、その中に英語のNative speakerも多く含まれていた。
以前の記事にも書いたことがあるが、僕が働いていた、コンサルタントという仕事は恥をかいてナンボの仕事だった。その結果、僕は”恥をかくこと”に対する耐性は人一倍身についたと思う。加えて、根っからの楽天家のため、自分のアイデアや思考がクラスの誰よりも優れていると信じている(決して事実ではない)。そのため、最低レベルの英語を差し引いても、授業中に手を上げることは僕にとってそんなに難しくなかった。
おそらく、英語に自信の無い日本人だけではなく、大半の学生が”皆の前で恥をかきたくない”という大きいジレンマを抱えているはず。そして、そのジレンマを克服できているのは、全体の4割程度。なので、英語ができなくても、恥をかくことを良しとした瞬間に、クラスの6割をごぼう抜きできるということがわかった。
[まとめ]
最大のTakeawayは、変に日本人コンプレックスを持つ必要はないということ。皆似たような悩みや問題を抱えているのだから。
PS: ②で手を上げることは難しくないと言ったが、しゃべりたいタイミングで教授から指されるのは、結構技術がいる。うまく説明できないのだが、アメリカ人は、どうしてもしゃべりたいタイミングで、教授の目を引くように手をあげるのがものすごくうまい。僕も彼らを真似て、どうしてもしゃべりたい時は目立とうとしているのだが、極めて成功率が低い。ガツガツしている4割の中で目立つのは、やはり難しい。二年間の鍛錬で克服できることを願うばかりだ。
最初の週は、ほとんどの時間がオリエンテーションとクラスメイトとのネットワーク作りに時間を費やされた。二週目からは徐々に授業が始まり、三週目までに今学期の全ての授業の第一回講義を経験した。
来週からは、いよいよフルで授業が始まる。
区切りの良いタイミングなので、この三週間の感想をいくつか。
①ネットワークに対する”頑張り”
MBAの大きな価値の一つは、クラスメート・上級生・アルムナイとのネットワーク作り。
これはこっちに来る前から解っていたため、僕もこの3週間は、とにかくここに一番力を費やした。日本人はこの手のネットワークはアメリカ人と比べて相対的に苦手だ。
ただ、意外だったことに、大半のアメリカ人も日本人の僕と同様に”努力して”ネットワークを築こうとしていることがわかった。もちろん、生来の社交性を持ち合わせ、何の努力も無くネットワーキングを3週間し続けられる人もいるが、それはおそらく学生全体の3割程度。残りの7割の学生は、”頑張って”ネットワークを築こうとしてるんだということが大きな発見だった。
例えば、あるアメリカ人の、元コンサルタントのクラスメイト。ある飲み会で結構親しくなって話し込んだのだが、彼は”Who you know is more important than what you know"の意味をコンサル時代の経験から思い知ったそう。なので、彼は、本当はあんまり大人数のパーティーに毎日出かけるのは好きじゃないが、ネットワーキングのために毎日出歩いているんだ、ということをこっそり打ち明けてくれた。
これに気づいてからは、変に入っていた肩の力が抜けて、前より自然体でネットワーキングに取り組めるようになった。
②授業中の発言に対する躊躇
授業が始まる前までは、70人のクラスメイトが、我先にとしゃべろうとすると思っていた。加えて、日本人の僕の英語は、おそらくクラスメイトの最低レベル。そんな中で、いかに発言するかが最初の学期の最大のテーマだった。
ただ、始まってみたら、意外に我先にとしゃべろうとするのは、クラス全体の4割弱だった。
残りの6割は、そんなにガツガツしていない。しかも6割の中には、もちろん英語がNativeではないことが障壁になっている人も多くいるが、その中に英語のNative speakerも多く含まれていた。
以前の記事にも書いたことがあるが、僕が働いていた、コンサルタントという仕事は恥をかいてナンボの仕事だった。その結果、僕は”恥をかくこと”に対する耐性は人一倍身についたと思う。加えて、根っからの楽天家のため、自分のアイデアや思考がクラスの誰よりも優れていると信じている(決して事実ではない)。そのため、最低レベルの英語を差し引いても、授業中に手を上げることは僕にとってそんなに難しくなかった。
おそらく、英語に自信の無い日本人だけではなく、大半の学生が”皆の前で恥をかきたくない”という大きいジレンマを抱えているはず。そして、そのジレンマを克服できているのは、全体の4割程度。なので、英語ができなくても、恥をかくことを良しとした瞬間に、クラスの6割をごぼう抜きできるということがわかった。
[まとめ]
最大のTakeawayは、変に日本人コンプレックスを持つ必要はないということ。皆似たような悩みや問題を抱えているのだから。
PS: ②で手を上げることは難しくないと言ったが、しゃべりたいタイミングで教授から指されるのは、結構技術がいる。うまく説明できないのだが、アメリカ人は、どうしてもしゃべりたいタイミングで、教授の目を引くように手をあげるのがものすごくうまい。僕も彼らを真似て、どうしてもしゃべりたい時は目立とうとしているのだが、極めて成功率が低い。ガツガツしている4割の中で目立つのは、やはり難しい。二年間の鍛錬で克服できることを願うばかりだ。
by koroku-in-ny
| 2009-09-13 12:31
| MBAでの経験